モンスーンカフェ 代官山

東京出張で、2日間缶詰で勉強した。おもしろい話題がいっぱい。で、学会の懇親会という、あんまりおもしろくないイベントをさぼって(値段もバカ高)、東京に住む親戚に声をかけて、一緒に食事をしました。って、もしかしたら14年ぶりくらいでしょうか。(爆)いとこの旦那は、話したことがあるかもしれませんが、アニメ映画の監督です。タッチとか。日本昔話とか。たくさんたくさん。1990年代に「銀河鉄道の夜」を公開したたあと、第2弾を作っている途中で、ずっと一緒にやってきたプロダクションがこの春、倒産しました。あと2ヶ月したら再開するのだそうですが、今はとても大変そうです。彼は今、京都清華大学まんが学部の教授。週に2回行っているのだそうですが、教授になったら研究したいと思っていたのに、授業で終わってしまうのだそうです。でも、いつも意欲的で誠実な、まっすぐな人です。連れて行ってもらったのは、モンスーンカフェ代官山。アジアンテイストのお店です。料理もおいしかったし、店員さんもすばらしくて、とても良いお店でした。もちろん食べ物もすべてお店で作っている感じでした。ギーさん(と、娘も呼んでいます)と話したのは、アニメとアニメーションは違うということ。日本は欧米とはまったく逆の発想で作っているのだそうです。彼が目指して作ってきたものは、コマ送りというのが最初にあって、そして作るもの。今の日本の業界がやっているものは、先に物語があって、それに合わせて映画を作るというもの。このあいだ、寺田さんでしたでしょうか。彼の手法もそういうものでした。また、スティルバーグもそうだとか。そんな彼がテーマとしているものは、動き。映像原論?という授業では、学生には四角の物体を渡し、その動きだけで物語を作りなさいというもの。動きには、速さもあるし、逆方向への動きもあるし、いろいろある。それが映像の基本だと。また、今作っている宮沢賢治の物語はグスコーブドリの物語。第3弾も聞きましたが、それは内緒にしておきますね。いつか盛岡に呼んでお話をしてもらおうと思っています。ありゃ。お店のお話がなくなりました。とにかく、久しぶりの会話は、いとことはほとんどなし。ま、話さなくても通じる不思議な感じを覚えました。僕は彼の映像世界や宮沢賢治のことを勉強しないといけないと思い、彼はホヤのことを勉強しないといけないと思い、再会を誓いました。