ヘルシーカフェのら

昨日は、浦和にあるヘルシーカフェのらにお邪魔して、昼食のあと10人で「無縁社会」について語り合いました。 メンバーは、いずれも市民活動家。 それぞれの仕事のかたわら、地域の人と人をつなぐ活動をしています。 お店は、地図を見ても決して行けないような、ぐにゃぐにゃの道を住宅街に入って行ったところにあります。 ランチのメニューは5種類。 一つひとつ、手作りの紙に、詳しい説明が書いてあります。 僕がえらんだのは、山の幸と海の幸。 焼いた秋刀魚のお腹には、おからが詰められています。 これは絶品でした。 左には、レタスに載せられた味の付いた黒米が。 ニンジンもワカメもブロッコリーも、とてもおいしかったです。 変なものが何も入っていないおいしさで、まさに胃袋にすとんと納まる感じでした。 こういうおいしさは好きだなあ。 ということで、寒いホテルの部屋でお腹をすかしながらのレポートでした。 ああ、腹減った。(涙) あ、写真の右となりにあるのは、日本で初めて発行された地域通貨「リング」です。ご存知のように、ふつう、お金をもらったほうが「ありがとうございます」というのですが、このお金は、あげたほうが「ありがとうございます」と言うのです。つまり、何かの報酬にこれをあげ、もらった人はこの通貨を使って何かを手に入れることができる。ついでに、普通に流通している「円」に換金することもできるのだそうです。聞けば聞くほど、よく練られたシステムでした。中には、誰がどれだけ印刷して作っても良い、というシステムをとっている地域通貨もありました。僕らが普通に使っているお金とは発想が違います。 そのほか、お寺でやるキャンドルナイトは、周辺でフリーマーケットを同時開催し、お金のない若者や外国人がたくさん集まっているとか。ガス会社がやっている防災訓練。13の障害者団体が一緒にクッキーを売るクッキープロジェクトは、なんと2日間で100万円の売り上げがあったとか。いもづるネットというのを立ち上げて、人と人をつないでいる。企業の戦略を街づくりに生かそうとしている人。 さいのこネットの事務局長は、地域福祉計画にも参画しているとか。 障害者グループで、障害者をバスに乗せろ運動を率いている人。行政が全然動かないので、ついに行動に出たらしい。 都会と福島の農家をつないで、お金を有効に使おうとしている人。つまり、都会の老人は、医療費がかさむので、その分食費を削ってまた病気になっている。田舎のお年寄りは売れない野菜を作り続けている。ここをつなぐために、福島に都会の老人を連れて行っていたりするようです。 まあなんというか、一人で死んでいき、身寄りのないお骨が年に3万以上もある日本。そこで、人と人のつながりをなんとか作ろうと一所懸命活動している人たちの話は本当に市民の活動に希望と期待を持たせられるお話でした。