就活

大学3年生が就職活動(就活)に入っています。 人が就職するまでを考えてみます。  【誕生】一人あるいは二人、あるいは5人くらいで、みんな裸で生まれてきます。何もできませんが、健康であれ、という期待は背負っています。 【幼稚園入園】この頃までに、少し個性が見えてきます。それに一喜一憂し、末は博士か大臣か。(今は、どちらもほとんど尊敬されてません) 【小学校入学】実は、ここで振り分けられちゃう子がいて、闘っている親もいます。そろそろ子どもに親が過度な期待をして、子どもを困らせる頃です。また、このときに言うことをよく聞いた子は、IQ200くらいで、その後の人生を楽に過ごせますが、心の中は決して安寧ではありません。 【小学校時代】中学年で親友ができ、自他の区別ができるようになり、「あきらめ」も大切だと知るようになります。また、片思いが始まりますが、わけのわからない子も出てきます。もちろん、親も、公私の区別が付かない人は、怪物になります。 【中学入学】都会の子どもたちだけでなく、田舎でも、やや「受験戦争」に巻き込まれます。が、ほとんどはそのまま他の小学校から来た大勢の友達とともに進学します。そしてどちらも「中一ギャップ」に遭遇します。 【中学時代】子どもの嫌いな教師がいることに気づきます。大人はみんな汚い、と、気づきます。そして自己顕示欲が出てくるのですが、うまく出せないがために暴力的になったり、引きこもったりします。でも、そんな子に、等しく「15の春」が近づいてきます。自己顕示欲の方向が一定を向いてしまう人たちが多くなってしまいます。 【高校入学】まあ、だいたいどこかに入れます。が、中学時代に不登校であったりする人には、かなりきつい夜明けを迎えることが多いです。なぜなら、高校は、中学よりももっと厳しい環境にさらされるからです。でも、通信制とか定時制とか、もう15を過ぎたら働いたらいいので、働きながら、かなり少ない時間で高校卒業資格を取る道が用意されています。また、高校卒業認定制度では、各科目40点取ればいいので、楽勝で高校卒業の資格が取れます。 【高校時代】受験が終わって、中学時代にやっていたことを継続して全日本レベルになる人たちがでてきます。不器用な恋愛を繰り返すようになる人も出てきます。将来の仕事が見えてくる人もいますが、大学に入ることだけが目的の人もいます。でもここで成長できないと、一生、「あなたが私を導いてください」というタイプの人になってしまいます。思春期に爆発し、自分の力を試すことは大切なことです。 【大学入学】おそらく、一生で一番勉強する時期なのでしょう。そうでない人もいますが。(爆)そうでない人は、大学では勉強せず、大学院で勉強する場合もあるようです。 【大学時代】子どもから脱してください。 【就職について】結局、人だなあ。。。大学でこれだけ勉強してきたし、要求されることはこんなに準備してやってきたので、入社試験では受かるだろう、というのは間違った考え方。 だって、それなら誰だってできることだもん。 結局、あなたがこれまで自分で考え、自分で動いて築いてきた、いろんなこと。それがかもし出す「あなた」という人を見て、就職が決まっているように思います。 だから、どんどん売り込め。自分がやってきたことなら、自信を持って話せるでしょう?就職担当者は、それを待っていると思うんだなあ。 だから、「先生、この学生さんはどういう人ですか?」という質問が来るし(公式には来ないけど)、推薦状があったりする(今はほとんどないが)のです。 で、ここで大切なのは、他人から見たあなた。だから、推薦状だの評判だのを気にする担当者がいたりする。 推薦入試でも同じでしょ?われわれは、用意してきた「志望理由」なんて、記憶どおりに話せるかどうかを気にしてはいない。何をやってきたか。それをどう自己評価しているか。どう生かすつもりか。自分でチャレンジしてきたのか、やらされてきたのか。 やらされてきて、最近覚えたことが言えるだけの人は、いつまで経っても命令しないと動かないし、きっと、命令しても動かない人。だって、動き方を身に付けてこなかったんだもの。  だから、自分で好きなことを手探りで始めるのが、もしかしたら、一番の就活なのかもしれない。 それを専門家の考え方で評価できるようになるのが、大学の勉強。 とでも言っておきましょう。