形見

父が使っていたという腕時計が、僕の手元に2つある。



左のは、父が亡くなったあと、母からもらったものである。



真ん中のは、今日、ベルトを初めて付け替えた時計で、実は一年半前に亡くなった叔父(母の弟)から、二年前の正月に「おまえのお父さんからもらったものだけど、お前が持っていたほうがいいだろう」と、渡されたものである。ある意味では、2人の形見ということになる。

この意味は考えておく必要がある。



ところで、明日はかみさんの誕生日。

彼女が今欲しいものは、先日バザーで1500円で買ってきた古いG-Shockのベルトだろう。



ところが、近所の時計屋で探してもらい、交換してもらったベルトは、店から出たところで外れてしまったらしい。

すぐに店で直してもらえばいいのに、彼女はそんなことはしない。

僕に、直してくれと言ってきた。



が、そもそも、ベルトが付いているほうも金具が曲がっているし、どう考えても形が合わないのだ。



ということで、明日(今日)のかみさんの誕生日のプレゼントを買いに行くという娘を乗せて行ったイオンで、ちょうど壊れたままだった父の形見の時計バンドと一緒に妻用のも買ってきたという次第。



帰宅したら、はまらなかったもう一方のベルトも出していたので、付け替えてやりました。



僕は、父と叔父の形見の時計を、明日の推薦入試に持って行くことにします。



もう、30年以上も腕時計を手に巻いていないのだけど。