明日6月13日(土)10時〜17時、岩手大学創立60周年記念事業

日本の国立大学の多くは、昭和24年の6月1日を創立記念日としています。 駅弁大学である岩手大学も、その前身は非常に古いのですが、国立大学としてスタートしたのは、やはり同じ日ということになります。  明日6月13日(土)10時〜17時、岩手大学創立60周年記念事業が岩手大学キャンパスで行われます。今年の目玉は、14時から行われる2008年ノーベル賞物理学賞受賞者の益川氏の講演「現代科学と市民」でしょう。事前申込した人は第一体育館で直接聴講できますが、申込をしていない方は、ネットワーク配信で人文社会科学部5号館で聴講できます。 その他の事業では、記念展示として「アザリアの咲くとき」〜宮沢賢治と学友たち〜。 図書館ギャラリーでやってます。 http://www.iwate-u.ac.jp/60univ/azaria.shtml僕も見に行きました。 当時の盛岡高等農林学校は、国の農林行政の根幹部分で働く人材を養成する学校でした。ですから、学生はレベル的には帝国大学と肩を並べる、恐ろしいほどの秀才が全国から集まっていました。農林省には、東大、北大と同じくらいの人数が入省したと言われています。 この展示は、賢治とともに12人で作っていた「アザリア」という文芸同人誌です。大正6年から7年にかけて発刊された現物が展示してあり、当時の学生たちがどんな状況にあったのかが手に取るように伝わってきます。 で、最後になりましたが、僕の登場です。(笑) 第2体育館(グラウンドの脇です)の2階で、「岩手大学の取組」という企画展示をやっています。 各学部や、古い写真なども展示されていますが、その教育学部のブースで、「学校気象台」と地域連携ネットワークの構築、という事業の紹介をしています。  http://160.29.111.100/  学校に気象観測装置を取り付けていただき、盛岡市内の気象を細かく調べて発信しよう、という試みです。気象庁アメダスは、20kmのメッシュになっています。が、僕たちはもっともっと細かいメッシュを作ろう、ということです。 すでに小学4年生に新しく導入される単元「天気のようすと気温」での研究授業も行われ、文科省が配布した新学習指導要領ではうまく授業ができない部分を補えることがわかりました。 今は気象観測装置がついているだけですが、これはインターネットに接続して気象データを収集するシステムで、たとえばデジカメをつければ、即、防災や防犯に利用できます。当面は、雲の様子を撮影して、学校の授業で使ってもらおうと思っています。 このシステムをこの目的で日本でやっているのは僕たちだけなので、先行的に行って、他の地域でもやってもらおうと思っています。 その全貌が、明日見られる、というわけです。 もちろん僕のほかにもたくさんの方々の研究紹介があるのですが、どうも研究者でその場にいて説明するのは僕たちだけらしいです。 わけ、わかんなーい。 今回は、全体の指揮系統が全然見えないし、いったい何をしてるのかと思います。 これでは先生方が盛り上がらないのも仕方ありません。明日、ノーベル賞受賞者が来ることもありますが、文部事務次官が来るので、上層部はそっちの対応にぴりぴりしているようです。  どうぞおいでください。って、明日は「チャグチャグ馬コ」ではないか。。。  写真は、 1)今日の岩手大学農学部植物園。犬を連れて散歩をしている人がいます。 2)明日の創立60周年記念事業の企画展示会場「第2体育館」。僕は朝8時半から詰めてます。 3)記念事業用のキャンパスマップ。