居酒屋ふくろう
帰省は昨夜の午後9時過ぎ。
妹と甥っ子を呼び出して、母を連れ出してもらい、一緒に食事をした。
行き先は、妹がやっている地域のお店紹介ページに掲載予定の、西大寺中にある居酒屋ふくろう。
取材、というやつだ。
(僕は勝手に載せるけどー)
おでんが食べたかったけど、売り切れていた。
盛岡にいる僕にとっては、スジで出汁をとったおでんは大変なご馳走だ。食べたくても文化が違うので手に入れようがない。
盛岡に来て最初に住んだ大学の宿舎に、岡山出身の藤原のぼる先生がいらっしゃった。彼が、「ご馳走してやるから来い」とお招きくださり、お邪魔すると、そこにはスジのおでんが用意されていた。
「こりゃあここらへんじゃあ食べれんじゃろうがー」
藤原先生は、盛岡でも岡山弁で通した。
青森で4年を過ごしていた僕にとって、それは大変なご馳走だった。
さて、「ふくろう」でもうひとつ僕の目をひいたのが「いしもちの唐揚げ」だった。
なつかしい。
盛岡には決して無いものだ、
この小さい魚を丸ごと揚げて骨ごと食べる。
瀬戸内の滋味は小魚にある。
たしか頭蓋骨の中に石が入っているので、いしもちと呼ばれるのではなかったかと思う。
ということで、酔っぱらって足下がおぼつかない母を連れて帰って、話をしながら寝てしまった。
まずは一日目は逃げて帰らなかった。(笑)