実は、津波体験があります

って言っても、18cm(記憶)ですが。 いつのときか忘れましたが、青森の浅虫にいた頃(あるいは研究で行っていた?)、桟橋に出て、海面が上がってくるのを見ていました。  僕は、海のそばに住んでいた時期が8年ほどあります。敷地が堤防で海と仕切られているくらいの近さです。  陸奥湾というのは、入り口が狭く、中が広い大きな湾です。こういう湾の場合、湾口到達時よりも津波の高さが高くなることはないので、 安心して。また、だいたいの海面上昇様子を知っていましたから、巡視船を遠くに眺めながら、堤防の脇から伸びる桟橋の上に降り、海面が上がるのを眺めていました。  到達予想時刻。だんだん海面が上がってきて、堤防の上面と海面が近づいていくのがわかりました。このとき、自分の頭の中にある「高波」とは全然違うことを認識しました。  海水の量が増えて、海が膨れ上がる、という感覚です。 ただ、湾の形状によっては、増えた海水の行き場がなくなるので、どんどん海面が高くなる、ということです。 岩手県によく見られる、沖から海岸に向かってV字になっている湾は、入ってきた海水がどんどん競りあがるので、注意が必要です。 今僕が岩手の地形を見て、危ないと思うのは、以下の地域です。 小本、田老、船越、大船渡、両石、釜石(湾口防波堤次第)、唐丹、吉浜、越喜来(三陸)、綾里、大船渡(湾口防波堤次第)、陸前高田