NHK教育「海のホットスポットを追う」

昨夜、NHKの教育で、海の放射能の様子についての番組がありました。
裏ではNHK総合福島第一原発の番組をやってましたね。
(もうちょっと考えて放映してほしい。。。デジタルに変えて、まだ録画ができない我が家でした。。。)

メモだけ残しておきます。あ、ちょっと調べたものも。
岩手県についての情報も、私は持っていますが、この番組では、福島第一原発より南の海の話をしていました)

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■4月は表面を泳ぐ魚から放射能がたくさん検出された。
夏から底モノ。
今もなお暫定規制値を越えるものがある。

海面近くの空中より海中のほうが値は低い。
が、海の底の細かい砂の中では、海面より70倍も高いところもある。

これらは放射性セシウムなので、原発事故によって放出されたものである。

■海にこれらの放射性物質が存在する原因は3つ。
1)爆発によって大気中にあったものが、陸にも海にも降ったもの。
2)放射性物質を大量に含む排水が海に直接放出されたもの。
3)陸の流域から川を伝って海に流出したもの。


■岡野博士(80歳以上)
放射能測定の第一人者。

【調査】
福島第一原発付近の海の放射能放射性物質を調査した。
南に28km地点と32km地点
水深10mと20m

1)28km地点で水深20m
底に着くと放射性物質全体のレベルが上がってくる。
300ベクレル/kg
これらは放射性セシウム

2)32km10m
レベルは低い
260ベクレル/kg

3)20km10m
220ベクレル

4)32km20m
200ベクレル

放射性物質は、海水で薄まったり、大海に出て行っているのではなく、岸に近い海底に沈んだまま存在している。
また、遠いところが多かったりしている。

放射性物質は海底に沈む。
海の実態は複雑なので、それらがどのように動くかは予測不能


福島県との境にある茨城県の九之浜漁港
操業自粛中。
3週間に一度のモニタリングのサンプル漁のみ行っている。
市場に出せない以上、協力したい。

ウニやアワビ漁で生活しているところ。
何万匹のウニやアワビを放流した場所。
キタムラサキウニから、規制値の約2倍の950ベクレルのセシウム検出。
アラメ(ウニの餌となる海藻)も調べた。


長崎大学環境科学部
高辻俊宏准教授に依頼。

ウニ 2017ベクレル
アラメ 421ベクレル
海水  40.7ベクレル

海水→アラメ→ウニというふうに、成体濃縮されている。
なんと50倍。

■アワビには、416ベクレルのセシウムのほかに銀110mが含まれていた。。
としろには、銀110mが1850ベクレルもあった。
(あら、僕はこのあいだ、としろをたくさん食べちゃった)

銀110mは核種の一つ。半減期は250日。
調べました。http://trustrad.sixcore.jp/ag-110m.html
海水中には検出限界より低い。

国立保健医療科学院生活環境研究部
http://trustrad.sixcore.jp/

放射性銀は、暫定規制値は決められていない。なぜなら、短時間で減衰するので、短期間での測定が難しいから。
また、現在の検査体制では、魚介類の内臓は測らない。
海水で限界以下であっても、内臓では濃縮されているかも。
(あらあ。。。)

銀が出てきたということは、かなりいろいろなものが出たということ。
ストロンチウム90
プルトニウム239
は、人体への影響は小さくない。

いわき市漁協
しばらく自粛
国は測定値を出し、暫定規制値を出すだけで、何も対策しない。
どうするかは漁業者に任されている。

茨城県のどこか。
中型底引き網近海拠点
9月5日
暫定規制値を越える魚が底引きで見つかった。
底魚であるエゾイソアイナメ(どんこ)から540ベクレル。
この魚だけ出たのは、海でもホットスポットがあるのではないか。

文科省
宮城から茨城の海の海底土の測定を行った。
福島第一原発沖 270ベクレル
ひたちなか沖は 330ベクレル
なぜここ(南)で大きい?
磯崎漁協(ひたちなかに近い)の漁師?談。
福島第一?その他は久慈川から出た水は南下するから。
森林は除染していない。
南には那珂川もある。

放射能汚染地域から流れる河川を調査している人がいる。
長尾誠也 金沢大学環日本海域環境研究センター
セシウム137 0.011ベクレル(河川水)
これは、事故前の120倍。

(どこだっけ?)500億ベクレルの放射性物質が今も河川から海に流出している。
海底堆積物の放射性セシウムが多いのは、降雨によって陸上の放射性物質が河川に流れ込み、河口から海中に運ばれるから。
豪雨が有力な媒体。


放射性物質は、沿岸流によって南に流れている可能性がある。
地球の自転により、河川水は海に出たところでいったん時計回りに流れて、やがて南下する。
これが沿岸流。

■岡野まさはるさん 10月26日 千葉で調査
鹿島沖       33ベクレル 7月は218ベクレル(文科省
神栖沖  28m  50ベクレル 文科省不測定
銚子沖  39m  38ベクレル 7月は26ベクレル
犬吠埼沖 26m 156ベクレル 文科省不測定
ホットスポットは北から南に移動しているかも

■海水の深さによっても放射能の強さが変わる。
海底の表面に放射性物質があり、そこから溶け出している可能性もある。
なので、浮遊しているセシウムが移動している可能性がある。
カレイなどの底魚の放射能が高くなる。

以上。

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だいたい、私を含めて、誰もが思っていた結果になりつつあります。