やる気のないやつ
一所懸命ネットを張って、水をやって、下に落ちていたおまえをネットに巻き付けて、一番日の当たるところで、本来持っている力を存分に発揮できるようにしてやったのに、おまえはまた下に向かってしまうのか。
まあ、それがおまえの生き方ならそうしなさい。でも、助けを求められても私にはおまえを助けることはできない。なぜなら、私は私を育ててくれたようにしか、おまえを育てられないのだから。
ここが子育ての分岐点なのだろうな。
これからは、助けを必要とする自分のことを考え、準備しなければならない。いや、助けられなければ生活できない家族がまだ他にもいるので、そちらの対策を立てねばならぬのだ。下手をすると共倒れになりかねないのだから。
だから、おまえもどうか与えられた場で自立して、子孫を作り、人を支えられるようになってくれ。
とりあえず、今は一番恵まれた場所にいるのは確かなのだから。